本社1階の各セクションを独立して捉えるのではなく、ファーストフロア全体がショールームであり、MUTOHグループがものづくりにこだわっているギャラリーと位置づけました。「Designing gallery」は、MUTOHグループ事業ドメインの「デザイン&設計する人に役立つ製品を紹介しつづける」という考え方と、グループ自体もその時代時代に沿って、新しい自社製品やソリューションを「デザイン(企画)していく姿勢を感じさせる」、そしてMUTOHグループは、商品を提供するだけでなく、新しいビジネス(ビジネスモデル)や地球環境も「デザイン(立案)していく」考えをDesigning galleryと表現して作成しました。
強烈に印象付けるMUTOHロゴのウォールパネルサインは、企業ブランド力を最大限発揮させてます。外を歩く人、往来する車からもはっきりと認識でき、インパクトある作りにしました。また、MUTOHロゴの裏に、MUTOHの環境対応製品であるLED製品を大量に仕込みました。LED製品のショールームとしても威力を発揮できるものと考えます。
正面から眼に飛び込んでくるラッピングカー。これは主力製品である大判のインクジェットプリンタ「バリュージェット」で出力したプリントをラッピングしています。正面後方に「バリュージェット」を配置し、そして出力サンプルも同じものを展示してイメージの連動を計りました。設計に必要な遊び心と、対応の柔軟さを表現しました。
ギャラリー2では全体の考え方を、回廊をイメージして作成しました。正面のこの部分では、1953年の創立から60周年にあたる2012年まで、そしてこれから刻まれていく歴史、そして未来への期待を展示してギャラリーに来ていただくお客様たちにご覧いただけるようにしました。展示物は、ドラフターの1号機からドラフター、CAD、LED、デジカラーなど盛り沢山でお迎えいたします。
ゆっくりと打ち合わせができるように、家具は余計な色を使わずに落ち着いたイメージを大切にしました。壁に掲げているタペストリーは、ワールドワイドをイメージした絵柄を9種類のメディアで出力して、MUTOHインクジェットプリンタ製品のメディア対応力を表現しました。
製品の良さをその場で実感していただく、そしてその様を体感していただけるようにしました。プリンタを作動させるところは、見通しの良い透明のガラスパーティションにしました。溶剤系の臭気も気にならなく、お客様にゆっくりしていただけるようにデザインしました。