CASE STUDY / PRODUCT DESIGN
Simple Microdot Code(SMC)
CLIENTZAK株式会社
紙を、デジタルへの入口にする。
印刷物に目立ちにくいマイクロドットコードを組み込み、SMCペンで読み取る。Simple Microdot Code(SMC)は、紙面とデジタルコンテンツをつなぐ仕組みとして検討されたプロジェクトです。
PROJECT OVERVIEW
仕組みから、
使う体験までを考える。
Simple Microdot Code(SMC)は、印刷面に組み込んだマイクロドットコードを読み取り、紙面からデジタルコンテンツへアクセスするための仕組みです。SMCペンは、その接点となる入力デバイスとして検討されました。
2008–2010年頃に進められた本プロジェクトで、EPICHARISは企画、製品開発への参画、プロダクトデザインから、サンプルブック、スターターキット、技術資料、Web、映像までの展開を担当しました。
- クライアント
- ZAK株式会社
- プロジェクト
- Simple Microdot Code(SMC)
- 期間
- 2008–2010
- 対象
- 印刷物とデジタルコンテンツをつなぐ仕組み/SMCペン
- 担当
- 企画/製品開発/プロダクトデザイン/コミュニケーションデザイン/Web/映像
BACKGROUND / WHAT IS SMC?
印刷物を、
情報との接点にする。
SMCは、紙面の文字、写真、イラストなどのデザインを大きく損なわずにコードを組み込み、専用のペンで触れることで関連情報へつなぐ考え方です。
カタログや教材などの印刷物を入口に、PC、テレビ、携帯端末などでデジタルコンテンツを参照する構成が資料で示されています。


DESIGN CHALLENGE
技術条件を、
自然な操作へつなぐ。
外観を先に決めるのではなく、読み取り、持ち方、部品配置、接続条件を並行して整理することが求められました。
- 01
読取条件
印刷面へ向けやすい先端形状と姿勢を考える。
- 02
内部構成
基板、ケーブル、読取部などの条件を筐体に収める。
- 03
操作性
手に持つ道具として、保持と操作部の位置を検討する。
- 04
紙面との関係
印刷物とデジタルの間をつなぐ接点として、製品の役割を整理する。
OUR ROLE
プロダクトから、
伝えるための接点まで。
EPICHARISは、Simple Microdot Codeの基礎技術そのものを開発したのではなく、共有された仕様と内部条件を踏まえ、製品開発へ参画しました。SMCペンのプロダクトデザインを中心に、企画、形状検討、外観調整、コミュニケーションデザイン、Web、映像へ展開しています。
- 01
企画・製品開発
プロジェクトの条件整理と製品開発への参画。
- 02
プロダクトデザイン
SMCペンのアイデア、簡易モデル、3D/形状検討、外観調整。
- 03
サンプルブック
仕組みと使い方を伝えるための展開。
- 04
パッケージ
スターターキットを含むパッケージ展開。
- 05
技術資料・Web
カタログ、技術資料、Webの制作。
- 06
映像
仕組みと利用イメージを伝える映像制作。
DESIGN PROCESS
条件を確かめながら、
形を具体化する。
開発初期資料にはYSMペン等の名称が残っています。ここでは、一次資料に確認できる工程を時系列で紹介します。
-
01
IDEA
初期アイデアと形状スケッチ
複数の初期スケッチで、先端の向き、握る部分、外形のバランスを比較しました。

初期アイデアの比較 
形状を絞り込むスケッチ -
02
MOCKUP
簡易モデルによる検証
簡易モデルを用いて、外形と先端形状を立体で確認しました。

簡易モデルによる外形の確認 -
03
ENGINEERING
内部条件と外装形状の調整
基板、ケーブル、ボタン位置、筐体の関係を、内部写真と図面で確認しながら整理しました。

内部構造とケーブルの関係 
ボタン位置と外装の検討 -
04
3D DEVELOPMENT
3D/CADによる構造・形状検討
3D分解図を用いて、部品構成と外装形状の関係を確認しました。

内部部品の3D分解図 
外装形状と部品構成 -
05
REFINEMENT
チェックバックによる形状調整
3Dデータ上の外形、接合部、ボタンまわりについて、指示と確認を重ねて調整しました。

形状の細部を確認するチェックバック資料


SMC PEN
仕組みを使うための、
手に持つ接点。
SMCペンは、印刷面のコードを読み取るための入力デバイスです。内部の読取条件を収めながら、紙面へ向ける動きと、手に持つときの安定性を両立する形を検討しました。
本ページでは資料に基づき、SMCの仕組みを構成する実物の入力デバイスとして紹介します。量産・販売状況は示しません。
COMMUNICATION DESIGN
仕組みを伝えるための、
複数の接点。
SMCの仕組みと使い方を伝えるため、EPICHARISはサンプルブック、スターターキット/パッケージ、カタログ/技術資料、Web、映像を制作しました。印刷物そのものが体験の入口となるため、製品とコミュニケーション資料は切り離せない関係にありました。
- サンプルブック
- スターターキット/パッケージ
- カタログ/技術資料
- Web
- 映像


MOTION / APPLICATIONS
仕組みと利用イメージを、
映像で伝える。
SMCの仕組みと、紙に印刷したIDカードへの応用例を紹介する2本の映像です。
PROJECT PERSPECTIVE
製品だけで完結させず、
体験全体を考える。
SMCでは、印刷物、読取デバイス、デジタルコンテンツが連続して体験をつくります。プロダクトデザインでは、筐体の形だけでなく、どのように触れ、何につながり、どう理解されるかまでを条件として扱う必要がありました。
本プロジェクトは、技術条件を形にすることと、仕組みを伝えるための媒体を考えることが隣接する、2008–2010年頃のアーカイブ事例です。